おかるのキモチ。 Vol.7 [新軽量強化磁器] - page 2

おかるの
キモチ。
一般強化
磁器
一般磁器
0
2.0
4.0
6.0
8.0
10.0
(%)
透ける
透ける
おかるの
キモチ。
一般強化
磁器
一般磁器
0
1.2
1.6
2.0
2.4
2.8
(W/m・K)
冷めにくい
冷めにくい
従来の強化磁器より保温性に優れています。また、うつわそ
のものの温度は変化しにくいので、温かい食べものを盛り付
けてもうつわは熱くなりにくく、口まで運びやすくなりました。
従来の強化磁器では表現が難しかっ
た、素材感の美しさを高め、一般的な磁
器と変わらない質感を実現しました。
通常より細かくした釉薬を使うことで、
表面の凹凸が少ない状態になり、汚れ
が付いても落ちやすくなりました。
うつわの温度が変化しにくい
3
透光性が高く、美しい
4
汚れにくく、落ちやすい
2
産学協同研究で生まれた、新軽量強化磁器
トップセラム
®
小林 雄一
愛知工業大学 工学部 応用化学科
セラミックス化学研究室 教授
トップセラム
®
とは?
産学協同で開発された、
強くて軽い新しい磁器です。
おかるのキモチ。
は、トップセラム
®
から生まれました。
陶磁器のうつわは、落とすと破損しやすいため、
病院や福祉施設では主に割れにくいプラスチック製のうつわが好まれていました。
そこで私たちは「強くて軽くて割れにくい磁器」の開発に着手。
愛知工業大学の小林雄一教授にもご協力いただき、苦労の連続の末、
「うすいのに、強度は通常の約3倍」という魅力的なうつわが完成しました。
開発には3年以上もの歳月を要しました。
 食育とは健全な食生活の実現、健康の確保、食文化の継承
があげられます。現代社会では、食育といえば、安全な食材や調
理方法、食事のとり方が重視されていますが、私はそればかりで
はなく、食育を充実する上で、食事をするためのお箸や器も重要
な要素であると考えています。これは私がセラミック化学を研究
する動機のひとつでもあります。
 年代によって異なりますが、私達が幼い頃の学校給食ではア
ルマイト(金属)製食器が使用されていましたが、その後ポリプロ
ピレンやメラミン等のプラスチック製食器が広く普及しました。
経済性(収益性)・利便性だけが重要視された結果だと考えて
います。
 しかし、我が国では温かみのある陶磁器を愛でながら食事を
する文化があります。食事を楽しむには食器の質感、色やデザイ
ンも大切な要素です。
 約20年前に開発したアルミナ強化磁器が、現在では全国の
公立小中学校や幼稚園のおよそ35%程度にまで普及してきま
した。とは言え、学校関係、ホテル、介護施設、飲食店での調理
者および作業をする人たちより、「もっと軽く」「もっと欠けにくく、
割れにくいもの」といった要望が私の元へ届いておりました。
 先端技術を駆使して、やきものの街「土岐市」との共同研究に
よってアルミナ強化磁器の軽量化に成功した矢先、大東亜窯業
株式会社殿からさらに、軽くて強い軽量強化磁器食器開発への
協力依頼がありました。2年の開発期間を経て商品として生産
することに成功し、この度アルマイトやポリプロピレンよりも陶磁
器としての清潔さ、美しさ、やさしさを保ちつつ、しかも軽くて欠
けにくく、人にも環境にも優しい、新技術「トップセラム
®
」を社会
に送ることが出来るようになりました。これからの食育、食文化
の充実や発展に少なからず寄与できるものと信じております。
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